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​情報紙 SECOND

SECOND Column Page

Dr.わーだーの養生記
vol.62「消費者は運動不足」
心血医院 院長 和田 豊郁
ジャングルジムやすべり台やブランコに乗って遊んでいた頃には頭よりも上方で手を使って体重を支えるような力を普通に出していました。霊長類の食性は狩猟採集で木に登って果実を採ったり小動物や昆虫を捕まえたり。こどもの頃はその練習となるような動きを遊びの中でやっていたのです。他の霊長類は群れで移動しますが人類の好奇心旺盛なこどもは単独行動をし、しばしば危険な目に遭います。それで外に連れて行くことはせず、こどもは出されたものを食べるということに。現代日本人はほぼほぼ消費者ですから大人になっても狩猟採集生活とはならず、危険防止のため顔よりも上での力作業を常時行うことはなく、スポーツを続けていない限り大人の運動量は少ないものです。こどもが体重20kgでも肩車をしますが、中瓶ビール20本ケース20kgは頭よりも上方まで上げることはなく、その領域の運動は別途行わないと肩周りの筋肉の使い方はアンバランス。狩猟採集では自然に使っていました。
Dr.わーだーの養生記
vol.61「悪い生活習慣を改め...」
心血医院 院長 和田 豊郁
生活習慣病には運動不足の解消が重要で生活習慣を改め適度な運動をしましょう、と言われますが適度というのはテキトーではなくちょうど良いという意味です。それは何なのか。サザエさんやちびまる子ちゃんの昭和の時代には肥満、2型糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病は問題になっていませんでした。その頃は孫と祖父母は一緒に暮らしていました。孫と祖父母は相性が良いことで知られています。同じ話を何度でも話したがる祖父母、聞きたがる孫。耳の遠い祖父母、大声でしか話さない孫。力が弱ってくる祖父母、孫は抱っこやおんぶをせがみ、成長とともに鬼ごっこや取っ組み合いを要求しますので祖父母の体力は弱るヒマがありません。生後1年で体重は3倍になり4歳では15kgにもなります。『来て嬉し帰って嬉しい孫の顔』孫守りがきつくて根を上げる現代人の体力低下を謳った川柳です。孫と一緒に暮らしていると毎日仕方なくやっている孫守りができる体力の維持が適度な運動の目安なのかも。
Dr.わーだーの養生記
vol.60「誤嚥で窒息するのは人類だけ」
心血医院 院長 和田 豊郁
救急車が窒息事故で出動する回数は交通事故の2倍以上。多くは食事中に起こりますから、まさに身近なところで起こる緊急事態です。息を吐いたところでのどに詰まることが多いので吐き出せないのです。魚類や鳥類、爬虫類は丸呑みが基本ですが窒息しません。哺乳類は噛み砕いて飲み込みますが人類以外は口の突き当たりのすぐ下に気管の入口のふた(喉頭蓋)があるので飲み込むとすぐ食道に入って行き窒息しません。人類は舌根の先に喉頭蓋があるため飲み込んでも食べ物が貼り付いたり詰まったりする場所があるのです。そのおかげで複雑な音声を発することができます。窒息の原因の1位は餅ですが、寿司や団子はともかく、ごはんやパンやおかゆも重症窒息事故の原因となっています。乳歯は前歯から生えてくるのにそれを使わずにスプーンで食べる食習慣。前歯で噛んで口の中に食べ物を入れればしゃべることだってできる量しか入りません。たこ焼きを一口で、はアブナイ!前歯を使って食べましょう。

Dr.わーだーの養生記

vol.59「高血圧と脳出血と認知症」
心血医院 院長 和田 豊郁

国民の血圧の調査が始まったのは1956年。当時の死因の第一位は脳出血。多くは血圧が高かったので死を免れた人は再発予防のために降圧剤を飲みましょう、ということになり『血圧の薬は飲み始めたら一生のまないといけない』という都市伝説が生まれました。調査が始まった頃の年齢10歳ごとの平均血圧はおよそ『年齢+100』で、これを年齢標準と理解した人が多く、脳出血も歳のせいと考えた人が多かったものです。親族に高血圧や脳出血の人がいると発症しやすい家族性があることも分かり、減塩指導や良い降圧薬の登場で現在では高齢者でも平均血圧は140mmHg台となりました。最近では発症も救命率も上がりましたが皆さん高血圧の治療をしっかりしておけば良かったと言われます。出血しなくても高血圧は放置すると必ずまだら認知症になり、治療に応じず、わがままで社会性がなくなり、自分も人も言うことを聞いてくれない、怒りに満ちた老後を覚悟しなければなりません。そうなる前に!

Dr.わーだーの養生記

vol.58「手が温もらないのは」
心血医院 院長 和田 豊郁
誰でも寒空の下に出たらすぐに手は冷たくなり、寒くて手が冷えた、と思います。しかし、温かい室内に戻ってもすぐには温もりません。実は手は血液の冷却装置。寒さに神経が反応して手に行く血管を縮めるのです。冷たい空気や水で冷えるのではなく、体温維持のために血が通わなくなるのです。ですから長いこと寒いところにいたら元々手に通っていた分の血液は血管の中から消えてしまいますから、手を少々温めてもすぐには手に行く血管は広がってくれません。手に通う血液を増やすには水分も必要ですが、からだに余分な熱がないといけません。筋肉が動けば熱と水が同時に発生して好都合なのでガタガタ震えたりしますが、汗をかきそうな運動はなかなかできません。からだを温めようと、冷え切ったまま入浴すると血管は広がりますが血液は増えていないので湯から出ると水圧がなくなって血圧が下がるので危険。体温より温かいものを飲食して水と熱の補充をしましょう。香辛料を使うとなお温まります。
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