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​情報紙 SECOND

SECOND Column Page

Dr.わーだーの養生記

vol.58「手が温もらないのは」
心血医院 院長 和田 豊郁

誰でも寒空の下に出たらすぐに手は冷たくなり、寒くて手が冷えた、と思います。しかし、温かい室内に戻ってもすぐには温もりません。実は手は血液の冷却装置。寒さに神経が反応して手に行く血管を縮めるのです。冷たい空気や水で冷えるのではなく、体温維持のために血が通わなくなるのです。ですから長いこと寒いところにいたら元々手に通っていた分の血液は血管の中から消えてしまいますから、手を少々温めてもすぐには手に行く血管は広がってくれません。手に通う血液を増やすには水分も必要ですが、からだに余分な熱がないといけません。筋肉が動けば熱と水が同時に発生して好都合なのでガタガタ震えたりしますが、汗をかきそうな運動はなかなかできません。からだを温めようと、冷え切ったまま入浴すると血管は広がりますが血液は増えていないので湯から出ると水圧がなくなって血圧が下がるので危険。体温より温かいものを飲食して水と熱の補充をしましょう。香辛料を使うとなお温まります。

Dr.わーだーの養生記

vol.57「クマの1年は人間の1日」
心血医院 院長 和田 豊郁

 東日本を中心にクマが人里に出ています。クマは寒くなると食べ物がなくなるため秋に食い溜めをして冬眠に入り、春に目醒めたら自分で食べ物を探さなければなりません。ですから冬眠に入る前には冬眠中だけでなく目覚めた後に動き回れるだけの養分を蓄えます。クマにはそういう智惠や知識があるわけではなく本能のなせるワザです。

 現代人には肥満と戦っている人がかなりいるわけですが、余分に食べなければ、あるいはしっかり運動をすれば太らないことは知っていてもうまく行きません。人間は元々狩猟採集を行う動物です。食料を得るのに必要なエネルギーが残った状態で目覚めるのです。現代生活には保存食があります。狩猟採集に出なくても食べられるのです。このため朝食時にエネルギーが余ることになるわけです。冬眠に入る前のクマと同様、次の日に狩猟採集ができるよう日中~寝るまでの間に食べるのは本能です。これを毎日続けているのですから太らないわけがありません。

Dr.わーだーの養生記

vol.56「転んでケガをしないために」
心血医院 院長 和田 豊郁

接触を伴うスポーツでは簡単には転びません。相撲は転んだら負けです。バスケットボールでも柔道でもボクシングでも腰を落として膝を曲げて顔は前方を向いて構えます。バレーボールでもテニスでも野球の野手もボールが飛んで来るのを待ち受けるポーズはほとんど同じ。すぐに反応して動け、だから転ばないのです。日本舞踊も能楽師も歌舞伎役者も皆同じ。料亭の仲居さんは両手でお盆を持ち足元が見えない状況で料理やお酒を揺らさずに運ぶ仕事です。やはり腰を落として膝を曲げたまま顔は前方を向いて当たり前の速さで歩きます。人をおぶって歩くときも同じポーズになるでしょう。

さて、それでも転びそうになったら?先に手を出してはいけません。しゃがむのです!こうすると最悪でもしゃがんだ状態から前後に転ぶだけですからせいぜいアイタ!で済みます。以前やったことのあるからだの使い方ですから無理と思わずに少し練習すればすぐにできるようになります。がんばりましょう。

Dr.わーだーの養生記

vol.55「吐いた息の塊」
心血医院 院長 和田 豊郁

天気予報の寒冷/温暖前線。どれくらいの温度差があれば発生するのか友人の気象台長に聞いたら温度差は関係なく発生するそうな。そういえば、でんじろう先生の空気砲も何十メートルも飛びます。空気は積極的に混ぜなければ勝手に拡散しないようです。つまり吐いた息は塊のまま存在するかもしれないということ。10年ばかり前の寒い冬、マスクの女性が駅の改札を通過中に咳をし、その直後に改札に入った私。生暖かい空気の中に顔が入った瞬間、息を吸っていました。その夜に熱と咳が出ました。風邪はこのようにしてうつるのだと思い知りました。先日は腰かけていた女性の横に立っていたら女性が龍角散のど飴を口にしたところ間もなくその独特のにおいを吸い込みました。呼気は塊のまま立ちのぼるようです。街中のエスカレーターでは前の人が吐いた息の塊をもろに吸い込むかも。真後ろに立たない、顔をちょっとそむける、自分の顔の前の空気を動かす、階段を使うなどの対策があります。

Dr.わーだーの養生記

vol.54「脱水症は生活習慣病」
心血医院 院長 和田 豊郁

おとなでは体重の60%ほどが水だと言われています。この2~3%以上(体重60kgだと1.5L前後)が失われると脱水症の症状が出るそうです。運動不足でいると体重が変わらぬまま筋肉が減る隠れ肥満となりますが筋肉は75%が、脂肪は25%が水。筋肉が1kg減れば水が0.5L減ることになります。身体活動時には筋肉への血流量は増えますが、安静を保っていると筋肉が減るばかりかそこへ行く血液もその分減ります。つまり、からだを動かさない暮らしでからだの水分は減ってしまうのです。筋肉は中性脂肪をエネルギー源として収縮し熱と水と二酸化炭素が出ます。相撲取のように筋肉の塊だと支度部屋から土俵際に歩いて来るだけでタオルが必要なくらい大汗をかき脱水症とは無縁です。つまり筋肉をたくさん使う生活をしておれば脱水症になりにくいのです。少し前までは夏と言えば、うちわでした。筋肉から水が発生するので立派な脱水症対策だったと言えるでしょう。

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