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​情報紙 SECOND

SECOND Column Page

Dr.わーだーの養生記

vol.78「大股歩き」
心血医院 院長 和田 豊郁

その場足踏みでは指の付け根あたりで着地します。階段を降りるときにも同様です。浴衣では、すそが広がらないように歩くので常に鼻緒のあたりに体重がかかります。すべりやすい濡れたタイルの上を歩くときにはスニーカーでも着地するのは指の付け根あたりです。そもそもスニーカーは忍び足で歩ける靴という意味。このような歩き方では常に足の裏の範囲内に重心があるため、よっぽどのことがない限り転びにくいものです。ところが私は小学4年生のとき運動会の行進の練習の翌日、温泉の大浴場で大股で歩いたら何歩も歩かないうちにカカトがすべって後頭部を床に打ち付け動けなくなったことがあります。後ろ側の足は走るときには蹴りますが歩くときには蹴りません。足が上がったら脚は振り子運動となりますから膝を曲げておかないと途中で足先が地面に当たります。歩くだけでも膝には体重の5倍の負荷がかかると言われています。もっと衝撃のかかるバレーボールでは常に膝は曲げたままです。

Dr.わーだーの養生記
vol.77「足のむくみ」
心血医院 院長 和田 豊郁
じっと腰かけていると足がむくみます。むくみを指で圧迫しまくったり、ふくらはぎの下にものを敷いて足を高くして寝たりすると翌朝足がパンパンに腫れあがりますからやってはいけません。毛細血管の前後では水が出入りしていますから静脈やリンパの流れを悪くするとむくみます。リンパ管は簡単に壊れるので圧迫してはいけません。ふくらはぎの下にものを敷くとそこで静脈が止まってしまってむくみます。手や足を下げていても静脈血やリンパ液が心臓に戻るのは弁があるからです。腕や脚の付け根までは自動的に上がってきます。脚の付け根から心臓までは体を起こしていると水圧がかかりますから腰かけてじっとしていると足はむくみます。ふくらはぎの筋肉を動かすと筋肉の間にある静脈が圧迫されて心臓まで血液が跳び上がります。ふくらはぎを動かさないと第二の心臓にはなりません。体育座りのように膝が心臓よりも上にあればサイホンの原理で脚の血液は腕と同じく心臓に吸い込まれて行きます。
Dr.わーだーの養生記
vol.76「ビタミンD」
心血医院 院長 和田 豊郁
骨を強くすることで有名なビタミンDですが食物から十分な量を摂ることはできず多くは皮膚で合成されています。皮膚に紫外線が当たるとコレステロールがビタミンDになるのです。夏のバカンスで地中海沿岸のモナコやニースに日光浴に訪れる北欧の人々。ビタミンDは脂溶性なので脂肪に蓄えることができますから夏の間にビタミンDを脂肪に蓄え冬の転倒に備えようという作戦なのかもしれません。でもモナコやニースでも札幌よりも北。紫外線はそんなに強くありませんが皮膚がんのリスクもあり誰もが日光浴に行けるわけでもなく北欧のフィンランドでは牛乳にビタミンDが添加されていたりします。新型コロナが流行したときフィンランドでは感染者も死者数も少なくビタミンDが免疫の機能・調節に関係したと考えられています。日本人のビタミンDの血中濃度の調査では女性の9割、男性の8割が不足でした。紫外線対策をしっかりするならビタミンDはサプリメントで摂るのが現実的かも。
Dr.わーだーの養生記
vol.75「日傘と熱中症」
心血医院 院長 和田 豊郁
雨の日に使う傘よりも日傘の方が歴史が長いそうです。日陰を得ることは直射日光を避けるということ。直射日光は皮膚温を上げ、そこを通る静脈血の温度を上げます。熱いお風呂に浸かっても即座には汗は噴き出しません。これに対して筋肉を動かして発生した熱は即座に発汗を促し体温が調節されます。力士は支度部屋から土俵際までゆっくり歩いて来るだけで汗ばみます。日なたでじっとしているとじっくり温まらないと汗は出てきませんから暑い日に日なたにいたら容易に熱中症になってしまうのです。日陰にいることは生死に関わるとても大切なことなのです。だから日傘。扇風機やエアコンの普及でウチワを使うことは激減しましたが、少し筋肉を使ってやると発汗を促し体温調節がうまくいく可能性がありますから、夏祭りの歩きながらウチワを使うというのは理にかなった習慣です。なお紫外線は散乱光や反射光の方が多いくらいですから日傘の効果は限定的。目から入る紫外線も減らしましょう。

Dr.わーだーの養生記

vol.74「アンチエイジング」
心血医院 院長 和田 豊郁

老化を遅らせ健康寿命を延ばそうという試みに反対する人はいないと思いますが何が老化を進めるのか?それはAGEs。年齢の複数形?これは略語でエイジーイーズと読み意味は終末糖化産物。蛋白質と糖質が不可逆性に結合して毒になり老化の原因に。多く含まれるのが揚げ物。揚げてから時間が経つほど増え、レンチンすると飛躍的に増えます。揚げ物は揚げ立てをときどきということで。もう一つが過酸化脂質。白血球が持つ武器は活性酸素。細菌など病原体に浴びせてやっつけます。このとき周りの組織もやられて腫れて熱も伴い炎症と呼ばれます。そこにたまたま血液に乗って通りかかったLDLコレステロールも酸化されてしまいます。これが動脈硬化の元で血管壁に取り込まれて捨てられます。虫歯や歯周病、痛風を放置すると血管外に運び出すヒマがなくなり動脈硬化が進みます。ギリギリ息切れをしない汗ばむレベルが適度な運動で筋肉から炎症を抑え若さを保つホルモンが分泌されます。

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顧問弁護士:ことまる法律事務所
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