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​情報紙 SECOND

SECOND Column Page

Dr.わーだーの養生記

vol.73「食べ順ダイエット」
心血医院 院長 和田 豊郁

日本でのブームのきっかけは、肥満症で過食症の糖尿病の若い男性の食事療法がうまく行ったという論文からでした。キャベツを腹いっぱい食べてから適正なカロリーの食事をすることで肥満も糖尿病も改善するという食餌療法だったのが後にその前提条件が省略され、野菜を先に食べるのが健康的な食事の仕方と広まってしまいました。少食になっている高齢者が野菜から食べておかずやごはんを残すことになると栄養不足になりからだが弱ってしまいます。蛋白質は生命維持のために必須の栄養素です。

まず蛋白質を摂って30分経ってから他のものを食べるという実験では血糖値上昇が野菜からより小さくなります。私の簡単な実験では5~15分でも効果があるようです。かつて久留米のラーメン屋台のカウンターの上にはざるに入ったゆで卵があってラーメンができてくるまでそれを肴にビールや酒を飲んでいたものでした。ゆで卵を2個ばかりゆっくり食べると立派な食べ順ダイエットになっていたようです。

Dr.わーだーの養生記
vol.72「活字や片耳からの情報は脳に突き刺さる」
心血医院 院長 和田 豊郁
運転中、車内でどんなに騒いでも安全に運転できますが運転中の携帯電話は禁止。これは片耳からの音声には全神経が集中してしまい目からの情報処理が不能になり事故を起こすから。

これを応用したのが電話詐欺。両耳から入る言葉は聞きながらでもしっかり考えたり他のことができたりするので電話詐欺対策はスピーカーフォンを使うこと。
ねるとん紅鯨団ではカップル成立なしの回もあったくらいですが、こちらは逆におねだりや愛の言葉は左耳からと言われています。成功率が高いそうですよ。文字情報はどうでしょうか。手書きと違い活字は脳に特別な働きをします。週刊誌の表紙に踊る見出しは見る者の感情を揺さぶります。

声に出して読んだら両耳から入るので脳は『それで?』と冷静に問い返すだけなのに黙読した人は手に取って会計に向かうのです。ネットで炎上し死者まで出るのは活字は真実だと脳が勝手に思い込むから。
黙読は危険。音読して耳からも情報を入れると冷静に対処できます。
Dr.わーだーの養生記
vol.71「肩こりと頭痛」
心血医院 院長 和田 豊郁
重い荷物をじっと持っていると筋肉疲労を感じます。これは乳酸が溜まるためではなく酸性物質が生じるためだそうです。筋肉に血が流れるのは伸縮時のみなので荷物をおろすだけでなく手を振らないと痛みは消えません。たとえ筋線維が切れても伸縮しておれば血が巡り修復されますが動かさないと筋肉は細ります。すべての哺乳類は起きている間は僧帽筋(後頸部から肩甲骨を覆う筋肉)で頭を持ち上げていますが疲れません。僧帽筋は四つ脚での移動時や霊長類では木の実を採るような動作でも使うため頭を
上げておく以上の筋力が常に確保されます。鏡の前で勢いよくバンザイをしたら頭がじっとしていなかったり『降参』になったりしたら僧帽筋が弱っている証拠。押さえると硬かったり痛かったり気持ちよかったりするのは立派な肩こり。対策は揉むことではなく毎日梨狩りのように上肢を上方で使うことです。僧帽筋は脳神経支配なので肩こりは脳の血流不足の
ように血圧が上がったり頭痛を生じたり。
Dr.わーだーの養生記
vol.70「花粉症対策」
心血医院 院長 和田 豊郁
コショウの粉やたき火の煙やゴミやホコリでも目の不快やくしゃみ鼻水が出ます。異物が目や鼻に入った時には花粉症のような状態になりますが目を洗い鼻水が出なくなるまで鼻をかんで異物がなくなればすぐに治まります。免疫は増殖したり毒を出すなどの病原性がある微生物を攻撃するものですが、病原性のない異物に対して攻撃をするけれども効かないので総攻撃になってしまうのがアレルギーです。免疫の調節にはビタミンDが大切な働きをしていますが、皮膚がん予防で日焼け止めの普及や屋内にいる時間の増加で皮膚で合成されるビタミンDが特に日照が弱い冬場は少なくなっています。食べものだけで十分な量を摂ろうとすると胃の容量と食思と経済的な問題が発生しますのでサプリメント50μg/日の摂取が現実的な方法と考えています。起こったアレルギー反応には薬が必要になりますが反応を起こす異物の除去なくしては効果が発揮できません。鼻をすすり上げることをやめ顔と目鼻を洗いましょう。

Dr.わーだーの養生記

vol.69「インフルエンザ対策は熱い飲み物」
心血医院 院長 和田 豊郁

インフルエンザはウイルスですから宿主の細胞内が生息地です。免疫に見つかると駆除されますからその前に咳やくしゃみに乗って空中をただよい人にうつります。冬場に流行するのは空中のウイルスが低温・低湿度だと長時間感染能力を失わないためです。増殖する温度は33℃くらいで、体温以上だと増えません。寒気の中で大声でしゃべってのどが冷えるとアブナイ。小学生の集団登校の集合場所や忘年会・新年会の2次会へ向かう路上、冷たいものばかり飲んでいたら屋内でものどが冷えて感染しやすくなるかも。風邪をひいたときの民間療法には、しょうが湯、くず湯、かたくり、卵酒が有名です。いずれも作っているときからゆげが出て、湿度を嫌うインフルエンザウイルスを弱めます。飲むときには50~60℃というアツアツですからのどのウイルスを熱で弱らせ洗い流す効果が期待できます。高熱が出るのはのどのウイルスを駆除しようというからだの働きならば熱い飲み物はそれを助けてくれるのかも。

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顧問弁護士:ことまる法律事務所
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