top of page
コラムページアイコン.jpg
​情報紙 SECOND

SECOND Column Page

ボスエリ日記 -うんこのお供-

Vol.33
cafe&BAR La Mer(ラ・メール)
iPhone 即日修理屋さん 久留米店
​店主 田中 英里

あたしはこんなにも合理的かつ効率的に生きていきたいと思っている人間なのに落ち度が激しい上に運が悪い。しなくていい(言わなくていい)ことをしては気まずい思いをする。

2年前の春、かわむら食堂にご飯を食べに行ったらのりちゃん(店主)がレジ袋いっぱいのつくしをくれた。

の「珍しいでしょ?季節物だし。」

エ「わー!ありがとー!」

もらって帰っていたものの、大量のつくし。ハカマ取るのも調理するのも面倒くさいなあと思っていたところに知り合いのご夫婦に遭遇した。

エ「つくし食べる?季節物だし、珍しいでしょ?」

夫婦「いいの?ありがとー。」

喜んでくれるところへ行くのが1番だ。しかしどんな確率なのかその夫婦はその後かわむら食堂に行って、つくしをのりちゃんにやった。

速攻のりちゃんから電話がかかる。

の「えりちゃん!つくしどうした?!」

エ「ん?‥どうしたっけ?」

の「季節物ってもらったのよ。ここにあるけど?」

かわむら食堂から出たつくし。30分未満でかわむら食堂に戻った事件。そもそも頂き物をすぐ人にやるあたしに問題はあるんだけどさ。たまたまバッタリあった知人がそのあと同じ店に行く可能性ってどれくらいよ。不運でしかなくない?

こうして浅い人間であることがバレていく日々。あ。さらにSECONDで自らバラしてしまった。諦めの良さもチャームポイント。

ボスエリ日記 -うんこのお供-

Vol.32
cafe&BAR La Mer(ラ・メール)
iPhone 即日修理屋さん 久留米店
​店主 田中 英里

ラメールのスタッフともちゃん。顔は怖いが心は優しい。

以前忙しい日に氷が足りなくてコンビニに走ってもらった。あたしが行く時は1.2kg入りの氷を片手に4個ずつ(合計8袋)が持てるMAX。「持てるだけ買ってきて!」と言った。男だし10袋くらい買って来てくれるかなと思っていたら22袋買って来た。

エ「買い過ぎやろ。常識的にわかるやろ!」

と「だって。えりちん持てるだけって。」

むしろ褒められるだろうくらい思っていたともちゃんにとっては衝撃的な出来事だったようだ。

その後スナック菓子が足りなかった日にスーパーに走って

もらったら、前回怒られた反省を活かして10袋しか買って来なかった。

エ「少ねーよ!お菓子なんて軽いのに!もっと買って来てよ!」

先日もお菓子を買って来てと頼んだのだけど、

と「30袋にしようか40袋にしようかすごく悩んだけど、30袋に

した。やっぱり40袋だったかな?」と言う。

エ「そんなしょうもないことで気を揉んでんじゃねーよ!デリ

ケートか!」

どっちみち怒られた。

長年昼間の仕事をしながらもちょくちょくバイトに入ってくれる。理不尽な目に遭っているのにやめないのが奇跡。

ボスエリ日記 -うんこのお供-

Vol.31
cafe&BAR La Mer(ラ・メール)
iPhone 即日修理屋さん 久留米店
​店主 田中 英里

昨夜もラメールカウンターは不動のしょうもないトーク。常連さん達のカウンターは誤爆話で花が咲く。身近な人の話だけでも意外と尽きない。

エ「あたしの友達、旦那から「会いたい。」ってLINE入ったんだって。「絶対私に使う言葉ではないんだけど。どうしてくれよう?」と言うの。あたしは「好き」とか「愛してる」とかじゃないからまだましじゃね?とは言ったんだけど。」

するとなぜだか全員が会いたいの方がダメだと言う。「なんかいや。」「なんかリアル。」「なんか腹立つ。」みんなで笑った。もし自分がやってしまった時の言い訳をみんなで考えてて、携帯の予測変換機能のせいにすれば?という話からみんなの「あ」の予測変換をチェックすることにした。

お「予測変換って?」

エ「言葉の通り。その人がよく使う言葉を携帯が記憶してて使いやすく出してくれるんだよ。先生の「あ」を見てみよう‥ギャハハ!「旭町!」「先生らしい!」

ト「俺は「ありがとう」だ。」

き「俺も。」

エ「なんやねん!君ら感謝の塊か!徳が高いんか!仏か?イエスか?」

な「俺は『ありゃ』だ。」

エ「それはそれでカワイイな。」

みんな「えりちんは?」

エ「どれどれ?‥‥。」

「赤垣屋」だった。みんなの期待を裏切らない。所詮「あ」を打つと近所の焼鳥屋が出てくる52才独身女。どうかしてるぜ。

ボスエリ日記 -うんこのお供-

Vol.30
cafe&BAR La Mer(ラ・メール)
iPhone 即日修理屋さん 久留米店
​店主 田中 英里

あたしには特殊なアレルギーがある。

どれだけ飲んでも吐かない貧乏性と、多少の賞味期限切れももろともしない強靭な腹を持つあたしだが、過去食事のあと気分が悪くなって、一晩中トイレでリバースした経験が2度ある。

寿司とうなぎ。どちらも大好物だし、死ぬほど美味しかったのにあとで地獄を見た。体調が悪かったわけでもないし、理由がわからなかったけど、当時のルームメイトがある共通点に気付いた。

泣きながらトイレでゲロゲロしていたあたしの背中をさすってくれていたルームメイトがひらめいたように近所のスーパーに走って、パックの寿司と中国産のうなぎを買ってきてくれた。

ル「どう?」

エ「‥‥おいしい。」

寿司とうなぎ。どちらも超高級店の特上品だったのだ。あたしは完全にゴージャスアレルギーだ。

どちらも自分でお金を出したわけでもないのに。そういえば(この1食分で何日暮らせるだろう)とか考えてた。すると緊張して体が受け付けなくなるに違いない。

ま、それから30年。だいぶ大人になり過ぎましたしね。多少の高級物は食べれるようになったけどトラウマは消えない。高級な物を食べる時はいちいち深呼吸して、イメトレして、心の中で陽気な口笛を吹く気持ちで頂くようにしている。

まもなく52才。しょうもない。

ボスエリ日記 -うんこのお供-

Vol.29
cafe&BAR La Mer(ラ・メール)
iPhone 即日修理屋さん 久留米店
​店主 田中 英里

あたしには東京で企業コンサルタントの会社をやってる30年来のオヤジ友達がいる。何年に一度か飲みに来る程度だが、来る度にあたしを羨ましがる。

大社長「こんな店が26年いまだに続いているなんて!」

エ「なんやねん!その割には貧乏だけどな!ミス自転車操業と呼んでくれ。あたしは大社長みたいな金持ちになりたいよ!」

大「確かに俺には金がある。しかし時間がない。常にやることに追われていてのんびり過ごす時間もない。お前は朝起きたら(今日は何をしようかな)と考えている。金なんてそこそこでいい。時間に余裕のある人間こそ真のセレブだ。」

知らなかった。あたしってセレブだったんだ。確かにラメールなんて4、5時間しか開けてないし、iPhone修理入ったところで実働1時間くらいの話だし、もともとショートスリーパーなので長くて5時間くらいしか寝ない。どうせそのうち死ぬしね。寝てたら時間もったいないよね。そう考えるとあたしには日々12時間はフリータイムがある。

でもボーッとしてるのも嫌いなので常に何かしてる。酒飲まやんし、猫と遊ばやんし、韓流ドラマ見らやんし、携帯ゲームせやんし、麻雀せやんし、ぼったくりキーホルダー作らやん。はっきり言って24時間では足りんと思っている。「全部せんでいいことばかりじゃん!」と友人やお客さんには言われるけど仕方ない。ルーティンってやつよね。イチロー気質なんよ。イチロー毎朝カレー食べてるって言うじゃん?あたしも毎日同じメニューでもいい人。食なんてどうでもいい。どの道死ぬし。とにかくどんなに貧乏だろうが、あたしは真のセレブらしい。大社長が言うんだから間違いない。覚えとくんだな!

  • Black Facebook Icon
  • Black Instagram Icon
  • ブラックInstagramのアイコン
©︎freepaper_second
顧問弁護士:ことまる法律事務所
bottom of page