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情報紙 SECOND
SECOND Column Page
おばあちゃんのサービス精神
必勝堂 井手 聡美
必勝堂は2023年に創業100周年を迎えました。この長い歴史を語るうえで欠かせないのが4年前に亡くなったおばあちゃんです。亡くなる1か月前までパンを作り、お店に立ち続けたスーパーおばあちゃんは沢山の思い出と数々の格言を残し旅立っていきました。
おばあちゃんの仕事ぶりは、それはそれは手際が良く目を見張るものがありました。あんパン、クリームパン、カレーパンなど、いろいろな種類のパンを誰よりも手際よく包み、そして何でもたっぷり入れるのがおばあちゃん流「ちーっと(少し)入れたっちゃ入れても)美味しゅうなか」が口癖で、サンドイッチでも菓子パンでも、中身はたっぷり価格は安くというサービス精神。お店に立てば、お客さんとの会話に花が咲き、常連さんや沢山買ってくれた人にはパンをかてる(追加する)のが日常でした。
そんなおばあちゃん、「追加する」ことはあっても「値段を安くする」ことはしませんでした。それは何故か?「まける(負ける)」のではなく「かてる(勝てる)」方がいいから。
そんなおばあちゃんのモットーは必勝堂という名前に通じているのかもしれません。
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