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​情報紙 SECOND

SECOND Column Page

ボスエリ日記 -うんこのお供-

Vol.21
cafe&BAR La Mer(ラ・メール)
iPhone 即日修理屋さん 久留米店
​店主 田中 英里

 私は結婚もしてないし、子供も産んでないし、働けなくなって、年金もらったり、医療費かさんだり、生活保護もらうようになったら社会のお荷物でしかない。本気で長生きする価値がないと思うので40歳くらいから死に方を考えるようになった。両親を看取ったらもういつでもいい。

 日本はちゃんとした国なので死ににくい。通夜に葬儀に火葬に墓に仏壇に。金のにおいしかしないし、こんな国で死にたくない。

 どういう死に方がベストか。なるべく自然に帰るスタイルがいい。エベレストとかには何百人という遭難した人が氷の中にいるらしいが、遭難するまでが恐ろしすぎて無理。私寒がり。

 サメの出る辺りの海で溺れるというのも考えたが、如何せん島根生まれ海育ち。泳ぎは達者なので本能で泳いでしまう。何よりジョーズ怖すぎるし無理。

 公務員で頭のいい妹に相談したら「おねえちゃんはチベットで鳥葬にしよう。」と言う。チベット密教には山の頂上でハゲタカに食われる風習がまだ残っているらしい。食物連鎖だしハゲタカの命も救える。ベスト。

 なんとかチベットでのたれ死ぬ方法を考えなくては。そんなことを考えていたらあっという間に10年経った。結婚してなくてお父様は亡くなってて、年老いたお母様と2人暮らしという天涯孤独リーチがかかってる友人を「一緒にチベットへ行こう!お金は片道チベット代だけ貯めておけ。あとは全部使おう!」とスカウトした。10年前は「そんなの嫌だ!」と言っていたが、最近はチベット代残しとくと言いはじめた。

 チベットで苦しまずに死ぬ方法をのんびり考えていたらもう数十年生きるかもしれない。まずい。

ボスエリ日記 -うんこのお供-

Vol.20
cafe&BAR La Mer(ラ・メール)
iPhone 即日修理屋さん 久留米店
​店主 田中 英里

先日最近生保レディになった常連の女の子に話を聞いてほしいと言われて話を聞きに行ってきた。これから頑張る彼女を応援してやらねばね。先輩(指導役)の女性と3人で話す。いろんなアンケートに答えたりして、私のライフプランを練ってくれた。

彼女「来年には6人にひとりが75才以上になります。20年後には2人に1人は100才生きることになります。」

エ「へぇ。でもあたしはそんなに生きる気ないよ?年取って、体悪くなって、働けなくなって、楽しくなくなったら死のうと思ってる。年金とか若者に負担が増えるのも可哀想だしね。子孫も残してないし、長生きする価値がない。だから結婚もしない。相棒できたら死にたくなくなるかもしれないから。」

彼女「そんなー。」

「そういう人間もいるってことよ。それよりまだ慣れないから仕方ないけど、オドオドしすぎ。もうちょっとハキハキ大きな声で話さないと聞いてる方が不安になるよ。あたし見てみ。無駄に堂々としとるから免許更新の視力検査の時ギリギリOKもらったんよ。ほんとは見えてないのに。」

先輩「あはは!指導いりせんね。」

「私は儲からないBARと携帯の修理屋をやってるんですけど、全く真逆のことをして見えてきたことがあるんです。人間に正解はない。一度壊れた関係性を直すのも大変。でも機械は間違えずにやればちゃんと直る。そして感謝される。酔った奴にブスブス言われるよりよほど気分がいいんですよ。でもどちらが好きかと言われたらやっぱり飲み屋なんです。みんなで酔ってしょうもない話をしてケラケラ笑ってるのが性に合ってる。だから元気があるうちはたくさん笑って、元気なくなったらさっさと死ぬ!これが私のライフプランです。」

結局先輩を巻き込んで喋りまくってやった。参ったか!これが真のおしゃべりクソババアだ!粗品でもらった洗剤をプラプラさせながら帰ってきた。明日もがんばろう。

ボスエリ日記 -うんこのお供-

Vol.19
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iPhone 即日修理屋さん 久留米店
​店主 田中 英里

あたしは自分のことを「不屈のファイター」と呼んでいる。長年掲げた目標を達成するために日々イメトレに励んでいる。男をねじ伏せたい。あたしも150cm40kgの女ではない。170cm70kgの巨体をもってして、本気で挑めばやれるに違いない。はなから体格に差があったり勝てそうにもない男にはメラメラこないが、以前同棲していた男はそう変わらなかったので隙あらば狙っていた。まずは足をとりに行く。尻もちをつかせて、レスリング的にローリングして相手をうつ伏せにしたら手足を固めて「参った!」を言わせる。イメトレは完璧なのだが、結果は惨敗。こちらは汚いので不意打ち狙い。テレビを見ていたり、気を抜いてるなと感じた時にいくのだが、超本気の数十秒はいつもあたしの「参った!」で終わるハメになった。悔しい。そんなに体格差はないのに。何が違うんだ。結局一緒に住んでた間、何十回と挑戦したが1度も勝てなかった。

「1度くらい花を持たせるというか、勝たせてやろうって気にはならんの?」

「あなた調子に乗るでしょ?そしてきっとみんなに得意気に話すんでしょ?俺には勝てないんだという事実を示すためには手は抜けん。」

クヤシス。研究結果は「男には勝てない」。そう体格差はなかろうとも筋力というか、ねじ伏せ力にどうやら圧倒的な差がある。格闘技でもやってない限りは無駄な抵抗はしてはいけない。それを実感するためにも是非1度女性陣にはチャレンジしてほしい。殴る蹴るはだめよ。テーマは「ねじ伏せる」。男も意外と本気で相手してくれる。本気でやればやるほど2人で大爆笑できるよ。目指せ!油断も隙もない女!

ボスエリ日記 -うんこのお供-

Vol.18
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​店主 田中 英里

 友人に「BTSのメンバーが兵役あけるまでに好きになってくれ!」と言われ、LIVEをずーっと見ていたらちゃんと好きになったのに、誰がいいかと聞かれて「グク(人気No.1)!」と答えたら「しょうもな!」と言われ、別の友人に「韓流ドラマについていろいろ語れる仲間になってくれ!」と頼まれて今年に入ってアホみたいに見たのに、見たドラマリストを見せたら「きもちわる!」と言われた。よくよく考えると理不尽な扱いしか受けてない気がするボスエリです。先日久しぶりに40人の大きな飲み会があった。

 途中製氷機の氷が尽きたのでコンビニに走ることに。バイトの中で1番力がありそうな男Tに頼む。

エ「持てるだけ買ってきて。」

T「了解!」

 軽く言ってしまったあとで気付く。あたしはMAX8袋(×1.1kg)しか持てないけど、あいつ何袋買ってくるんだ?1万円札渡してしまった。

5千円にすればよかったか?案の定得意気に22袋も買ってきやがった。

エ「買いすぎやろ!」

T「だって持てるだけ言うたじゃん。」

エ「高倉健か!不器用なんか!」

 友人に話したら、あたしが韓流で受けた理不尽な扱いを自分もしていると言われた。そうか。人というのは自分勝手な生き物だと改めて気付く。冷凍庫にある大量のロックアイスを見るたびに韓流スターが浮かんできて胸がキュンとなる。なるか!

ボスエリ日記 -うんこのお供-

Vol.17
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​店主 田中 英里

 時代はキテル。数年前、立て続けに悪い女の事件が起きて世を

騒がせた頃思った。男の人を騙して保険金かけて殺した女達。奴らは決して美しくはなかった。はっきり言って完全にあたし系だ。

 時代は変わった。美人局が美人ではリアリティがない。(こいつならいける!)と思わせるところがポイントだ。あたしはホステスにスカウトされた経験は1度もないけど、風俗には3回スカウトされたことがある。なめられてる感には自信がある。

 常連の女性客が「全然モテん!」と言う。

「あなたはちときれいすぎよ。しっかりしてるし、性格までいいし。

そんな子、男としては口説きにくいよね。落とすの大変そうだし。あたしを見なさいよ。ブスやけどわりとモテてきたのよ。おそらく手に届きそうな感とポンコツ度よ。本当はしっかり者なんだけど、凡ミスが多すぎるでしょうが!見た目は変えられないからせめて中身はポンコツ装いなさい。スキのある女ね。」

人生スキだらけ。たまに謎のクズ講座をひらいているボスエリです。

昭和の美人局は美人だろうけど、平成は違うぜ!時代は変わったぜ!

と思っていたけど、気付けばもう令和だった。また変わってるかもしれない。

し、し、しまった!

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