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​情報紙 SECOND

SECOND Column Page

vol.4
BLACK WAVE 店主 黒岩 公輔

ジャズとの出会い③

 弟が所属するビッグバンドはカウント・ベイシーのナンバーを得意としていました。ビッグバンドが奏でるジャズの「生音」に感動してからというもの、大学祭やヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテストのステージを聴きにいくようになりました。

 特に、ジャズドラムの音色・ダイナミックさ・バンドをリードしていく姿が印象に残り、ドラムに強い興味を持つようになりました。

 そしてもう一つ、弟が私にもたらしてくれたものがありました。

今月の一枚

レッド・ガーランドトリオ

『Red Garland At The Prelude』

Prestige 7170(1959年)

これぞジャズクラブの生演奏!といえる大名盤。リラックスした雰囲気の中で、ピアノトリオが心地よくスウィングします。
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KURO's Time

vol.3
BLACK WAVE 店主 黒岩 公輔

ジャズとの出会い②

 父からプレゼントしてもらった真新しいテナーサックスでジャズを始めた弟。大学のビッグバンドには大学1・2年生で構成されるジュニアバンドと看板バンドであるレギュラーバンドがあります。大学3年生になった時に、レギュラーバンドのメンバーにならないとその時点でキックアウトとなる厳しい世界です。

 ジャズというよりも音楽そのものの初心者である弟は、先輩や仲間たちの演奏についていこうと大学の授業やアルバイトの合間を縫って必死にサックスの練習を重ねたようです。弟は幸いにも仲間に恵まれて穏やかな人間性も相まってレギュラーメンバーとなり、4年生の時にはマネージャーになりました。

今月の一枚

カウント・ベイシー楽団

『Basie In London』

Verve Records(1957年)

ロンドン公演の成功を記念して録音された本盤は、ビッグバンド・ジャズを代表する名盤であり迫力も満点!
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KURO's Time

vol.2
BLACK WAVE 店主 黒岩 公輔

今月の一枚

ナット・キング・コールトリオ

『After Midnight』

Capitol Records(1956年)

美空ひばりさんが敬愛したというナッキンコール。そのコール本人がピアノを弾く当盤は当店でよくリクエストされます。
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KURO's Time

vol.9
BLACK WAVE 店主 黒岩 公輔

ジャズとレコードとオーディオと(最終回)

 「ジャズ喫茶」は日本独自に発展した音楽文化です。私はその魅力にひきつけられ、20年以上にわたってジャズのライブやレコード、レコードに刻まれた音を引き出すオーディオを探究してきました。

 ジャズ喫茶は四谷にある後藤雅洋さんの「いーぐる」、ジャズクラブでは吉祥寺にある故野口伊織さんが開業した「SOMETIME」や新宿「Pit Inn」などに週に2・3回ほど通いました。ジャズレコードは西新宿にある池田晴彦さんの「ハルズレコード」にて当時のジャズを取り巻く社会環境を含めて多くのものを学びました。オーディオは秋葉原にある故森川忠勇先生が主宰した「オーディオ専科」と代々木にある喜代門守さん主宰の「Vintage Join」でその楽しさと奥深さを味わいました。

 9回にわたって皆さんにお届けしてきた「KURO’s Time」も今回で終わりとなります。音楽やジャズ、コーヒーやレコードの魅力を少しでも皆さんにお伝えできていたら幸いです。話の続きは、ジャズの空気が漂う当店のバーカウンターにて!

今月の一枚

Art Blakey And The Jazz Messengers

『Art Blakey And The Jazz Messengers』

Blue Note BLP4003(1958年)

久留米ジャズ倶楽部会長の江越秀明さんも愛聴する当盤は、日本にジャズブームをもたらした金字塔ともいえる大名盤。ボビー・ティモンズによる「Moanin'」はとくに有名だが、ベニー・ゴルソン作曲の「Are You Real」を聴いていただきたい。ジャズの素晴らしさが凝縮されている!
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KURO's Time

vol.8
BLACK WAVE 店主 黒岩 公輔

コーヒーとジャズ④

 久我山珈琲焙煎所店主の前田真一さんは国立音大を卒業後にプロの音楽現場や学校教育現場でキャリアを積み、東日本大震災を契機に珈琲焙煎所を開店。前田さんとはコーヒー・音楽・教育など共通の話題が多く、いつも楽しい時間を店内で過ごさせてもらいました。前田さん自慢のブラジル豆は「手摘み完熟」で、直火型焙煎機で丁寧にローストした豆の香りと味わいに感動しました。

 幅広く音楽を聴いてきた中で最も心が落ち着き、またときめく「ジャズ」と「コーヒー」がお互いの持ち味を出し合う「ジャズ喫茶」を、いつかは自分もやってみたいと強く思うようになりました。そして、レコードやオーディオの世界にも興味を持つようになりました…

今月の一枚

HUGH LAWSON

『COLOUR』

Soul Note1052(1983年)

天神にある老舗ジャズバーの中富章マスターに紹介してもらった1枚。ジャズクラブの雰囲気を味わうことのできる1983年のイタリア盤で、特にB面がオススメ。ジャケットも素晴らしい!
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KURO's Time

vol.7
BLACK WAVE 店主 黒岩 公輔

コーヒーとジャズ③

 スタバなどのコーヒー店に行ってその音楽・スイーツ・コーヒー

など、カフェの雰囲気が好きになった私。今度は自分でコーヒーを淹れたり、心地よい音楽を探すようになりました。

 最初に訪れたコーヒー専門店は、江戸川区役所の近くにあった「コーヒーランド」さんです。マスターがコーヒーにまつわる話を、経験談をもとに例え話なども交えて面白おかしく話してくれました。また、こだわりの一杯を目の前で丁寧にドリップしてくれました。

 そして、東京都立高校の政治・経済の教員として7年間勤めた足立区にある高校から公募によって東京の西側・多摩地区の高校へ異動する時に、杉並区の久我山へ引越しました。この久我山にある小さな珈琲焙煎所でとある「ブラジル豆」に出会ったことで、私のコーヒー人生が大きく変わることになります…

今月の一枚

ジョアン・ジルベルト

『Chega De Saudade』

ブラジルの風を感じる不朽の歴史的名作。ジャズとボサノヴァが出会い交流する前の、ボサノヴァ本来の空気感や持ち味が余すところなく表現されています。
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KURO's Time

vol.6
BLACK WAVE 店主 黒岩 公輔

コーヒーとジャズ②

 これまた弟の影響で大好きになったコーヒー。それまであまりコーヒーを飲んだことがなかった私ですが、美味しいコーヒーを楽しむことができて心地よい音楽のある空間が好きになりました。

 当時、アメリカはシアトルから世界に進出したスターバックスコーヒーが、社会人や学生に人気がありました。私も友人たちとよくスタバにいったものです。

 大学のゼミ(経営学)ではスタバを分析して、「みそ汁バー」のビジネスプランをつくったこともあります(伊藤良二著『成功するビジネスプラン』日経文庫に収録)。

 このようにコーヒーやカフェ文化に触れ、自ら調べることで、ますますコーヒーに魅力を感じるようになりました。

今月の一枚

ペギー・リー

『Black Coffee With Peggy Lee』

DECCA(1953年)

女心を歌った名曲「Black Coffee」は、もともと1948年にサラ・ヴォーンのために書かれた曲。本盤は日本でも大ヒットしたペギー・リーによるDECCA盤。70年以上前に録音され、今なお色褪せない大名盤をぜひ!
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KURO's Time

vol.5
BLACK WAVE 店主 黒岩 公輔

コーヒーとジャズ①

 私はジャズのレコードを聴きながらの美味しいブラックコーヒーが大好きです。コーヒーとの出会いはまたしても3つ下の弟がきっかけでした。弟は大学に入ると経営学部で学びながらジャズのビッグバンドに所属。アルバイト先を探していたところスターバックスコーヒーが気になり、アルバイトをしたいとなんと本社に電話をかけたそうです。本社での面接後に配属されたのは、スターバックス日本1号店の銀座松屋通り店で、2階建てのなんとも魅力的な店舗です。

 それまで我が家の朝はテレビのNHK「おはよう日本」とあたたかい日本茶という組み合わせでしたが、コーヒーの薫りが漂いつつジャズが流れる朝へという欧米化を体感しました。それから20年。コーヒーの魅力にはまり、いつかはジャズ喫茶をやりたいと思うようになりました。

今月の一枚

齋藤京子トリオ

『I Feel the Wind』

Prestige 7170(1959年)

コロナ禍に久留米で録音された自然の雄大さや美しさを感じることのできるタイトル曲「I Feel the Wind」や、ビートルズの曲をジャズアレンジした秀作などが収められている。録音が行われた久留米・文化街の名店「Vino & Dig」等で入手が可能。
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